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           方位学について 5
                        -私が推薦する方位学の本-
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私が推薦する方位学の本
 このページでは、私が推薦(すいせん)する方位学の本の紹介、およびその内容に関連した事柄について説明したいと思います。

①『絶対、運が良くなる旅行風水』(李家幽竹)
②『すぐに使える実践方位学』(西谷泰人)〔海外の方位に関する三つの説の説明あり〕
③その他の方位学の本について

①『絶対、運が良くなる旅行風水』(李家幽竹)
 まず一冊目は、李家幽竹(りのいえゆうちく)さんの『絶対、運が良くなる旅行風水』

 吉方旅行をするときの基本的な知識に始まって、それぞれの方位によってどんな効果が出るか、どんな開運行動をしたら効果的か、何を食べたらいいか、凶方位へ行くときの対処法などが事細かく書いてあります。ただ、私のような男性は、そんな細かいことは気にしないで、吉方へ行ったら現地の名物を食べて温泉に入って楽しめば、それでいいんじゃないの、と言いたくなるので、そうした「細かいこと」をするのが好きな女性向きの入門書といえるかもしれません。

 あとちょっと気になるのは、温泉に入ると効果が十倍になるという記述。温泉は効果的ですけど、十倍というのは大げさです。それから神社や寺でおみくじを引く場合、三回まで引いてもかまわないと書いてありますが、江原啓之(ひろゆき)さんの本には、何回もおみくじを引くのは神様に対して失礼だから一回しか引いてはいけないと指摘してありました。江原さんの主張のほうが説得力があると思うのですが、いかがでしょうか。

 推薦本なのに、ちょっと批判的なことを書いてしまいましたが、この本にはプラスアルファの魅力があり、それは各地のパワースポットについても書いてあること。パワースポットというのは、大地から気が吹き出しているような所で、吉方へ旅行したときそこに立ち寄ると、さらに運気を上げるのに効果的だといいます。神社やお寺が多いのですが、たとえば東京の皇居やその周辺も巨大なパワースポットだということです。李家さんは風水師ですけど、パワースポットのパワーを、その強さだけでなく、パワーの種類なども感じる能力があるようです。

②『すぐに使える実践方位学』(西谷泰人)
 二冊目は、西谷泰人(やすと)さんの『すぐに使える実践(じっせん)方位学』
 この本の特長は、方位学の理論について一通り説明しているほかに、日本のサッカーチームが海外遠征した時や、日本のプロ野球選手が渡米してアメリカの大リーグの球団に入団した時の方位を研究していることです。野茂英雄、佐々木主浩(かづひろ)、イチロー、新庄剛志(つよし)など各選手の例があげられていて、大変興味深い。ちゃんと吉方へ行った選手たちは成功しているということを多くの実例をあげて証明しています。(ただ私は、イチローの例に関しては、シアトルは東ではなくて北東である可能性もあると考えています)

 もちろん、実力がなければ国内だろうが海外だろうが、スポーツ選手が成功することはできません。しかし、吉方へ行くと実力が充分に発揮できるのに対し、凶方へ行くとなぜか不調が続いたり、プレッシャーに押しつぶされたり、あるいは試合中に大怪我(けが)をしたりして実力が出せないケースが多くなるんですね。ただ、一つ指摘しておきたいことは、確かに最初に海外へ移住した時の方位が最も重要ですが、その後はそれ以降の移動の要素も加わるということです。たとえば、日本人の大リーガーは、毎年シーズンオフには日本に帰国して何カ月も過ごします。したがって、日本に帰って来たときの方位はどうか、またその後アメリカへ戻ったときの方位は吉方か凶方かといったことも影響を与えます。したがって最初の何年か好調だった選手が次第に不調になったりというケースも出てくるわけです。

 なお、ここで海外の方位に関する三つの説についてちょっと説明しておこうと思います。
 まず、この本を執筆した西谷泰人さんは、「メルカトル図法説」とでもいうべき説を主張しています。すなわち海外の方位というものも、メルカトル図法で作成した世界地図に、国内の方位と同じように、東西南北は30度、それ以外は60度の幅の線を真北(しんぼく)説で引いたものを使用すればいいということです。

 これに対しDr.コパ(小林祥晃(さちあき)さん)は、これを少し修正した説を主張しています。李家幽竹さんもほぼ同じ説なので、これを採用したのではないかと思います(これをコパ・幽竹説と呼びたいと思います)。すなわち、メルカトル図法説をとると、現実には、海外旅行などをした多くの人の経験から理論に合わない例が多く出てきてしまう。そこでDr.コパは彼の人脈と情報網を駆使して、この説を長年かけて形成したのではないかと思います。「方位学について2」で説明したように、メルカトル図法説ではイギリスやフランスは西ということになりますが、コパ・幽竹説では、イギリスはもちろん、パリがあるフランス北部やドイツも北西ということになります。ただ、この二つの説はアメリカは東ということでは共通していて、大きく異なる部分は少ないといえましょう。

 ところが、この二つの説と全く異なる、航海などで使用される球面三角法を用いた正距方位図法説というのがあり、これがどうも気学を扱っている占い師の大半の支持を受けているようなのです。しかし、これだとアメリカや南米の北部は北東になり、ヨーロッパ全体やトルコ・エジプト・中東などは北西ということになってしまいます。

 ここでちょっと「方位学について1」であげた海外旅行や移住で起きた惨事の例を思い出してください。これらの惨事は、コパ・幽竹説をとると、みな五黄殺・暗剣殺の大凶方位となるため、私が「方位学は正しい」と主張する最大の根拠としました。しかし、正距方位図法説を採用すると当たらなくなってしまいます。こうした事実を正距方位図法説を支持する人たちはどう説明するのでしょうか。まさか「それらはすべて偶然である」とは言わないと思いますが……。やはり「論より証拠」ということからすれば、私はコパ・幽竹説を支持するというしかありません。

③その他の方位学の本について
 次に、その他の方位学の推薦本について簡単に説明しておきます。
 一冊目は、『願いがかなう気学風水入門』(田口真堂(しんどう)著)。この本は、「恋愛が成就する」「結婚の幸せをつかむ」「財運を得る」「立身出世して名誉に恵まれる」といった目的別に方位の効果を事細かく説明しています。それも同じ西へ行って恋愛運を高める場合でも、四緑木星、六白金星、七赤金星など九星別の方位によって現れる効果の違いを詳しく記述しています。ちょっと専門的すぎると思われる人もいるかもしれませんが、方位学の効果についてよく知りたいという人には、わかりやすく説明した興味深い本です。
 ただ、この本に掲載してある方位盤は、北が下で南が上になっている旧式の表示なので気をつけてください。もっとも、旧式にこだわる人は、「これこそ本式だ」というのでしょうが。

 さて、方位学の専門的な知識とか面倒くさい理論とかはいいから、とにかく今年や来年には、どの方位に旅行へ行けば運が開けるのかわかりやすく説明している本が欲しい……という人におすすめなのがDr.コパの『 Dr.コパの風水のバイオリズム』。九星別に毎月の吉方や方位別の効果、開運のヒントなどについて記述してあります。じつはDr.コパも、方位学の専門的な理論について多くの実例を紹介しながら詳しく記述している本を、昔は出していたんです。でも、最近は、家相や方位学をとりまぜて風水全般を簡単に説明している「軽い本」が多いみたいですね。Dr.コパはそのイメージとは少し違って、方位学についても専門的で深い研究をしている人ですから、近年の実例をもとにした彼の専門的な本をまた読んでみたいです。

 では、最後に、これは方位学の本ではなく、(こよみ)の本を紹介しておこうと思います。
 永岡書店の『純正運命学会運勢暦』。私がこの暦を使用しているのは、第一に方位盤が見やすいからです。北が上になる新式の表示だし、凶方の種類も、五黄殺とか月破とか明記していてわかりやすい。ただ、月盤で吉となっている方位も、年盤で凶の場合は使えないので気をつけてください。また、「方位学について2」でも指摘したように、この暦では、悪殺気、精気殺、対気殺といった独自の呼び名を使っているほか、水火殺という耳慣れない凶方も載っています。これはこの暦を監修している田口二州氏の流派独自の方式のようであり、田口氏以外の著者の本で水火殺というのはあまり出ていないので、気にしなくてもいいと思います。(ちなみに、同じ田口氏でも、『願いがかなう気学風水入門』の著者とは異なります)


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