浜崎あゆみのミュージカル映画 |
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「映画・Jポップエッセイ」に戻る 松浦 エイベックス本社 はっきりいえば、チンギス・ハンの伝記映画である『蒼き狼』のようなエイベックスの得意分野や企業イメージと関係のない映画に参画して出資するようなことなどせずに、浜崎あゆみの全盛期に彼女主演のミュージカル映画を製作すべきだったと思うのです。その頃の巨額の利益をあげていたエイベックスにすれば、製作費二十億円程度のミュージカル映画の大作を製作することなど何でもなかったでしょうから。 ではどのようなミュージカル映画を製作すべきだったのでしょうか。以前、エイベックスは音楽映画製作のために一般からストーリーを募集したことがあります。結局この企画はボツになってしまいましたが、このような方法ははっきりいってあまり意味がない。ストーリーなど昔のMGMミュージカルの借り物だっていいんです。昔『 実際、彼女のコンサートは、彼女の歌以上に、彼女やダンサーたちによってくり広げられる大がかりなパフォーマンスや仕掛けが見所です。そしてこうしたショーを格段にパワーアップしたものを映画で実現すれば、大ヒットした可能性はきわめて高いと思うのです。いや、仮に製作費がかかりすぎたため映画の興行では赤字になったとしても、それ以外のメリットがきわめて大きかったでしょう。映画のDVDやサウンドトラック盤も売れるし、映画の中に新曲が入っていれば、新しいCDのとてつもないプロモーションにもなる。何より映画そのものが、大スター浜崎あゆみの記録として大きな財産として残るでしょう。そして、興行的に成功したなら、Jポップのトップスター主演によるミュージカル映画という、新しい有望なジャンルを日本映画にもたらすことになったと思います。このように考えると、このような大きなチャンスをエイベックスが逃してしまったことは残念でしかたがありません。 「映画・Jポップエッセイ」に戻る このページのトップに戻る |