SABOの八つの世界   

      浜崎あゆみのミュージカル映画
風水の真実ザ・有名人占星術映画・Jポップエッセイ私の映画企画私のマニフェスト八道州・七新都市構想ここがおかしい 日本人類の歴史を変える新哲学

HOME(トップページ)

メッセージ

私のプロフィール

メール・コピー等について

サイトマップ

SABOの東京名所写真


  「映画・Jポップエッセイ」に戻る

 松浦勝人(まさと)氏は若い頃レンタルレコード店のアルバイトをしていたのが、レコード会社のエイベックスを創立して日本を代表するレコード会社にまで発展させた立志伝中の人物です。確かに、彼の「売れる歌手」を見いだし、彼らをトップスターに育て上げてきたプロデューサーとしての手腕、そして次々と新しいアイデアを生み出して巨額の利益をあげてきた経営者としての才能は驚くべきものだと思います。しかし、彼も万能ではありません。音楽関係では卓越した能力を示した松浦氏は、どうも映画プロデューサーとしてはイマイチな気がします。というより、浜崎あゆみを始めとした大スターを多く抱えながら、それらの経営資源を映画製作に生かそうとしなかったことは、明らかな経営上の失策だと思うのです。

          
                           エイベックス本社

 はっきりいえば、チンギス・ハンの伝記映画である『蒼き狼』のようなエイベックスの得意分野や企業イメージと関係のない映画に参画して出資するようなことなどせずに、浜崎あゆみの全盛期に彼女主演のミュージカル映画を製作すべきだったと思うのです。その頃の巨額の利益をあげていたエイベックスにすれば、製作費二十億円程度のミュージカル映画の大作を製作することなど何でもなかったでしょうから。

 ではどのようなミュージカル映画を製作すべきだったのでしょうか。以前、エイベックスは音楽映画製作のために一般からストーリーを募集したことがあります。結局この企画はボツになってしまいましたが、このような方法ははっきりいってあまり意味がない。ストーリーなど昔のMGMミュージカルの借り物だっていいんです。昔『巴里(パリ)のアメリカ人』というアカデミー作品賞を受賞したミュージカル映画がありました。しかし、ストーリーはたいしたことない。というより、どんなストーリーだったかも記憶していません。ただ、ジーン・ケリーのダンスシーンが凄い。まさに豪華絢爛(けんらん)たるミュージカルショーです。このような華麗な歌とダンスのシーンを満載したミュージカル映画を女優出身である浜崎あゆみ主演で作れば、彼女のファンならずとも多くの観客を魅了する作品ができたでしょう。

 実際、彼女のコンサートは、彼女の歌以上に、彼女やダンサーたちによってくり広げられる大がかりなパフォーマンスや仕掛けが見所です。そしてこうしたショーを格段にパワーアップしたものを映画で実現すれば、大ヒットした可能性はきわめて高いと思うのです。いや、仮に製作費がかかりすぎたため映画の興行では赤字になったとしても、それ以外のメリットがきわめて大きかったでしょう。映画のDVDやサウンドトラック盤も売れるし、映画の中に新曲が入っていれば、新しいCDのとてつもないプロモーションにもなる。何より映画そのものが、大スター浜崎あゆみの記録として大きな財産として残るでしょう。そして、興行的に成功したなら、Jポップのトップスター主演によるミュージカル映画という、新しい有望なジャンルを日本映画にもたらすことになったと思います。このように考えると、このような大きなチャンスをエイベックスが逃してしまったことは残念でしかたがありません。


 「映画・Jポップエッセイ」に戻る  このページのトップに戻る